社会人のごちゃ混ぜ日記

美味しかったもの多めにいろいろ書く。

2021年2月

2021年の2月に読んだ本。
個人の覚書なのでオチとかについても書いてます。

月に3冊くらいしか読まないのに、「よさげやん」という軽いノリで本を買ってしまうので読んでないゾーンから本が減らない。むしろ増えてる。数えてみたら32冊でした。買ってから寝かしすぎな本もあるし…。う~ん、困った。

 

①愛を綴る

全体的に好きな雰囲気。身分違いで使用人と貴族。貴族のほうが自分の立場を黙ってる。設定としてはありがちだな~と思うし、おいおいそんなんで惚れちゃうんかーいと第3者の私は思うわけだけど、あるしゅの恋愛をしている人のいい意味での痛さが刺さった。いた気持ちいみたいな?
2人がいつかは離れる必要があるし、結ばれるのは無理だとしっかり理解しているところに切なさを感じたので、欲を言えば悲恋で終わってほしかった。何も失ってないわけではないけど、どうしても最後の展開は都合がよすぎるというかなんというか。この話でわりと立ちはだかる壁感のあったお父さんが不憫でしょうがない。あんたは、よくやってるよ…。ちょっと過激派だけども。

登場人物てきには弟君が1番好き。ゆっくり大人になってほしかった。
読むか読まないかは置いといて、取り敢えず本棚に残す。

orangebunko.shueisha.co.jp

 

②今だけのあの子

芦沢央さんの本はまだそんなに読んだ数は多くないけど、わりと好きなんだと思う。でもこの人の書く本は月に1冊読むので十分。なんかこう絶妙な人間の嫌さというか弱さというかまあ、どちらかというと悪い面が伝わってくるので。で、その良くない面がまた絶妙のライン、あ~って理解できる感じのも多い。月に何冊も読んだら多分、普通に落ち込む。
この本は短編構成だけど絶妙につながってました。が、別につながりを意識しなくてもいいかなって感じです。この本の中だと「願わない少女」が好き。まじか!みたいな驚きはないけど青春時代の痛さと友人への依存、なじめてない気がするクラスとか、あー分かっちゃうなーとなりました。

全体的にたんたんと進むし、前に読んだ芦沢さんの作品ほど驚きもなかった。もう1回読むと見逃した点とかが見えてくるのかもしれないけど、もういいかな~。
この本は手放す。

www.tsogen.co.jp

 

③秋の花火

もらった本。もらわなかった出会わなかっただろうな~と。ちょっと苦めの短編集でした。多分この人の本は初めてのはず。
暗さと皮肉さその他色々ネガティブなものをみじんぎりにして煮込んだみたいな…。
この中では、ソリストと戦争の鴨たちが印象に残った。

ソリストでは、音楽のことは分からないけど、小説の中の観客たちが、劇場に足を運ぶ理由が分かる気がした。

戦争の鴨たちは、オチは最初の段階から見えていたけどこれはわざと分かりやすく書いてるんだろうと勝手に思ってる。非常に皮肉でいいと思う。いろいろと考える点あり。

あと何年か経って社会とか恋愛とか知ってから読むと感想が変わりそう。
一先ず残す。年末の整理で考える。

honto.jp